40歳以降はゆったり時間術も取り入れていく
40代の働き方を紹介してきましたが、ここでは、40代以降の健康、時間術、人間関係など生き方全般に着目した書籍をご紹介します。
教育学者の齋藤孝さんによる『 最強の人生時間術』です。
この書籍では45歳から60歳を後半生に向けた「ダブルスタンダード期」と呼んでいます。
45歳から60歳は、社会的には現役の生活をしながら、プライベートでは後半生の準備をするダブルスタンダードの価値観を持つ
著者は、その間の「時間術」について述べています。
原書の流れとは前後するところがありますが、私が参考になった点を挙げてみました。
- ダブルスタンダード期は健康を守るための「養生」期。
- 体力に衰えを感じ始めた時に、仕事のクオリティを保ちながら上手に休暇を取る。
- 時短にはまず目的地を決め、次にそこに至る最短コースを描く。(中略)一回あたりの時間をコンパクトにするといい。
- 後半生を地方で過ごす人は結構いる。(中略)「効率的な時間術」と「ゆったり生活術」を併用し徐々に移行する。
- 第二の人生では仕事はメインではない。
- 後半生を豊かにする趣味も準備する。
著者曰く、ダブルスタンダード期は、「効率的な時間術」に「ゆったり時間術」を取り入れる移行時期です。確かに周りの50代(とくに後半)以降の方をみると、以前よりもゆったりした時間を多く取り入れていらっしゃるように思います。
さらに、この本では人間関係を「3色で整理」されている点も面白いです。
赤 - すごく大事な人(2、3人)。誘われたら100%行く。
青 - ある程度キープしておきたい、友達というよりは「客観的に大事」な人
緑 - たまに会うといい。今すぐ必要ではないけど切るのもったいない
一見ドライにも見えますが、友人を誘う時もしくは誘われる時の判断に迷いがなくなりそうですね。
石倉洋子さんの書籍にも、友達の「ポートフォリオ」を作るようにおススメされています。
「ゆったりした時間」とは、「余裕」とも言い換えられるのではないでしょうか。余裕のある毎日を過ごしたいものです。