Well-being blog

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40代の柔軟な働き方

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40代の働き方を考えるうえで、ちきりんさんの書籍をご紹介します。

多くの筆者は、40代は、前半を振り返り働き方を選びなおすタイミングである、ということをおっしゃっています。ただ、ちきりんさんはその働き方を、柔軟、斬新、具体的に提案されていて、そこがこの本の面白い点だと思っています。

 

 

ちきりんさんは、実際40代後半で会社を退職されていますが、働き方を変えた理由をこのように語っています。

「この働き方を今後20年も続けるならは必ずしも自分の望んでいる働き方じゃない」と考えるようになりました。

一つは体力的な問題です。もう一つは新しいものに対する純粋な好奇心と長らく続けている仕事への飽きという表裏一体の感情です。

自分の経験から言っても、40代はエイジングが加速化します。特に後半になると体力が持たなくなってきます(特に女性)。そのため、「エイジング」に抗う努力はするものの、この「体力的な問題」は、何とかなりそうで、実は一番解決が難しいと思っています。

働き盛りの40代の間に自分のスタイルの働き方に移行し、定年などという区切りを設けず、状況に合わせて無理なくゆっくりそして長く働き続ける。
少しゆっくりしてみて退屈ならまた働き始めればいい時々働かないもあり。

優先順位や自分のペースで仕事ができるといいですよね。では、それにはどうしたらよいか。それに対して、ちきりんは、柔軟な「プチ引退」を具体的に提案されています。

パターン1 半年だけ働く「シーズン引退」

パターン2 週に2、3日だけ働く「ハーフ引退」

パターン3 好きな仕事だけを引き受ける「わがまま引退」

パターン4 共働きの場合一人一年ずつ引退する「交代引退」

これまで「リタイア」から派生した「セミリタイア」という発想はありましたが、「プチ引退」のほうがより社会とのつながりが感じられます。無理なくゆっくり長く働いていくのにぴったりの表現です。

10年後に人生が終わっても後悔しない、本当に楽しい人生だったやりたいことは全て出来たと思える生き方をしようと決めた。(中略)
自分はどこに誰と住んで、何時に起きて、どんなことをして毎日を過ごしたいのか具体的に考えましょう。

「こうあるべき」の既成概念にとらわれずに、限られた時間の中でやりたいことの優先順位づけをし、自分のペースで長く働く。

「言うは易し」でそう簡単にはいかないものですが、ちきりんさんのおっしゃるように、「誰と、どこで、どんな風に毎日を過ごしたいか」と考えていくと具体策につながりやすいのではないでしょうか。