Well-being blog

豊かな生活をおくるために役立つ情報発信を目指します。

フレイルを知っていると知らないでは大きな差

最近「フレイル」という言葉をよく耳にするようになりました。

フレイルとは日本老年医学会が2014年に提唱した概念で、健康な状態と要介護状態の間の中間の段階のようです。本学会のサイトでは下記のように説明されています。

健常な状態から要介護状態に突然移行することは、脳卒中などのケースでみられるが、今後人口増加が見込まれる後期高齢者(75 歳以上)の多くの場合、“Frailty”という中間的な段階を経て、徐々に要介護状態に陥ると考えられている。

*フレイルは「Frailty(虚弱)」の日本語訳

個人的に興味深いのは次の部分です。

Frailty には、しかるべき介入により再び健常な状態に戻るという可逆性が包含されている

つまり、フレイル時期に適切な予防や対策を行うことで、要介護に進むことを回避し、健康な状態に戻せる可能性があるということです。この事実を知っているか知らないかで大きな差があるのではないでしょうか。

具体的な予防策は厚生労働省や医療団体、自治体のサイトで詳しく見られますが、大きい柱は食事、運動、生活習慣、社会参加のようです。

www.mhlw.go.jp

フレイルなのかどうかをチェックできるリストもあるようです。ただ、高齢者ご本人がフレイルかどうかはなかなか気がつかないかもしれません。高齢者の周囲の方や社会全体で見守っていきたいものです。