Well-being blog

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成功の裏にある「知恵、覚悟、努力、継続」

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お金を貯めるには、結局のところ、収入の一部を強制的に貯金することが最強だと思います。人は手元にあるお金でやりくりしようとなります。


本多静六さんも「四分の一天引き貯金法」を実践して蓄財されたことが、「私の財産告白」に描かれています。

私の財産告白

私の財産告白

 

本多さんは、11歳の時に父親を失い、貧しい生活のなかで苦学されました。満25歳で日本とドイツの両大学を卒業、東京帝大(現東京大学)の助教授になりました。

貧乏を征服するには、まず貧乏をこちらから進んでやっつけなければならぬと考えた。

本多さんはこのように考え、収入の四文の一を天引きし残りの四文の三で暮らします。

そうして、その余の給料の四分の三で生活するのは、いっそう苦しい生活を覚悟のうえで押し通すことである。

この言葉に覚悟が感じられます。ただ、蓄財も次第に愉快になっていったそうです。

働学併進が趣味となり、極端な耐乏苦学も、逆に愉快となり、(中略)

そして、ただ貯金をするだけでなく、その貯金を元手に株投資と山林投資で巨額の富を築きました。

本多さんが人格者であるゆえんは、その財産処分法です。

定年退職を機に、(中略)「児孫のために美田を買わず」と、新たに決意を表明、必要による最小限度の財産だけを残し、他は全部これを学校、教育、公益の関係諸財団へ提供寄付することにしてしまったのである。

 子孫に財産を譲ることは、子孫のためにならない。子孫が本当に幸福であるためには、その子孫自らが生涯努力していくことが重要だと考えたのです。

 

成功の裏には「知恵、覚悟、努力、継続」があるものだなあと思わせられます。そして、この本を読み終えると清々しさを感じるとともに、「自分はまだまだ未熟だな」と反省します。

良書というのは何度も読みたいと思うものです。